TOEFL勉強法 58→104 スコアアップ法


大学院留学の最初の関門であり、私を含む純日本人にとっては最大の壁といっても良い英語力についてお話しします。

アメリカや海外の大学院を目指すにはTOEFL、イギリスの大学院を目指すにはIELTSのテストのスコアの提出が求められます。私はIELTSのテストを受けたことがないので割愛させていただきます。


私は、TOEFLとは本当に長い付き合いを経験しました。大学学部4年間で合計8回(!)受験しました。(費用にして、約25,000円×8回=20万円、、)様々な教材を試し、時間を費やしても、スコアが思うように上がらない時期も多く、とても辛い思いをしました。

私の経験と私がベストだと思う勉強方法をお伝えしたいと思います。

以下が私の大学4年間で受験したTOEFLのスケジュールです。順番に説明をしていきます。

まず始めに、TOEFLテストについて簡単に説明させていただきます。

TOEFL iBT テストは、大学レベルの英語を使用および理解する能力を測定します。さらに、reading、listening、speaking、writingの各スキルを組み合わせて、学術的な課題を遂行する能力も評価します。(ETS TOEFL ウェブサイトより https://www.ets.org/jp/toefl


TOEFLテストは、大学から交換留学に行く学生や海外の大学、大学院を受験するめの英語力を測るテストとして受験が課されています。リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4部構成となっていて、約4時間にわたるテストです。知名度の高いTOEICテストよりかなりレベルは高くなり、納得のいくスコアを取得するためには十分な対策が必要とされます。


では、私のTOEFLとの葛藤についてお話をさせていただきます。


初めてTOEFLを受けたのは大学1年生の1月頃でした。当時はTOEFLについての対策を全くというほどせずに受験し、約4時間パソコンの前に座るということで精一杯でした。(テスト時間がどのくらいなのかも知らなかったので、、。)スピーキングのテストは今まで受けたことがなかったのでパニック状態で周りの人が解答しているのを横目に各問題10秒くらいで解答を終えた覚えがあります。結果はもちろん悲惨で、120点満点中、58点という悲惨な点数を叩き出しました。高校生の頃から英語は得意な方でしたが、TOEFLテストでは読み書きに加え、日本人が苦手とする、リーディング、スピーキングが課されていたので純日本の私には相当難しいテストでした。読み書きの問題もとても学術的な内容で専門用語も多く、分量ととても多く時間内に全ての問題を読み切ることですら不可能だったことを覚えています。


2回目のTOEFLテストの受験は大学2年生になる前の春休みでした。大学1年と2年の間の春休みに大学主催のオーストラリアへ5週間の語学研修に行き、プログラムの一環でTOEFLテストの受験が課されていたので受験しました。この語学研修で劇的に英語力が伸びる、ということはもちろん起こりませんでした。大きな成長は英語を話す、ということに対する躊躇する気持ちがなくなったことだと思います。日本の義務教育のなかでは英語を話す機会は全くないため、英語を話す、ということにとても高いハードルを感じている人は多いと思います。私もそのうちの一人でしたが、この語学研修の後には文法がめちゃくちゃでも、発音が間違っていても自分が伝える気持ちがあれば伝わる、ということに気がつくことができました。この経験は、今思い出すと私の中での大きなターニングポイントの一つでした。TOEFLのスコアの話に戻りますと、前述した通り劇的にスコアが伸びる魔法のようなことは起こらずスコアは68点と語学研修に行く前から8点上がっただけでした。この頃から、大学間の交換留学を視野に入れていたので、結果には落胆しました。大学間の交換留学に応募する場合、英語圏であれば最低でもTOEFLで80点取得が課されていました。


2回目のTOEFL受験後、本格的にTOEFLの勉強を始めました。夏休みには、国際交流の機会がたくさんあり、モチベーションも高くなり、平均1日3時間ほど勉強していたと記憶しています。中国人の友人にもらった勉強材料をもとに(中国ではTOEFL教材が本当にたくさんあります。)リーディングは1セクションを15分で解き切る練習をしていました。リスニングはとにかくたくさん聞いて形式に慣れる練習をしました。ライティング、スピーキングは自分なりのテンプレートを確立して解答する練習をしていました。加えて、スピーキング対策として、レアジョブ(https://www.rarejob.com/)を利用しました。レアジョブはフィリピン人講師によるオンラインの英会話レッスンです。レアジョブのメリットは、とにかく安いことです。1日25分、毎日で月5,000円ほどであったと思います。デメリットといえば、レアジョブではTOEFLのスピーキングテストの全てをカバーすることができないということでした。TOEFLでは大まかに3種類のスピーキング問題があるのですが、レアジョブではそのうちの1種類しか取り扱ってくれませんでした。これらは全ては自分なりの勉強法であったため、今思い返すと、1番効率的な勉強方法であったかと言ったらそうではないと思います。しかし、形式になれる、物怖じしなくなるようになる、という点では効果的であったように思います。夏休み終了後も建築の課題が忙しい時を除いて継続的に勉強していました。加え、大学2年時から、留学生との交流が増えたので英語で話す機会がグッと増え、ほぼ毎日英語に触れる生活を送っていました。


そして、大学間の交換留学の申請のために3回目のTOEFLテストを大学3年生の4月に受験しました。結果は合計が87点と、前回から19点もスコアが上がりました。リーディング 27点、リスニング 22点、スピーキング 18点、ライティング 20点という結果でした。純日本人のためリーディングはできて、スピーキングができないという顕著な結果でした。約1年間自己流で勉強をし、スコアもアップし、アメリカへの交換留学に必要なスコアをクリアしていたので満足でした。交換留学の書類の提出の締め切りが7月であったため、6月にもう一度TOEFL受験をしたのですがその時のスコアが合計82点(リーディング 25点、リスニング 19点、スピーキング 18点、 ライティング 20点)でした。幾らでも言い訳は思いつくのですが、5点もスコアが下がりショックでした。


大学3年次の1月からアメリカのテキサスA&M大学へ1学期の交換留学へ行きました。私が交換留学した大学には日本人が本当に少なく、授業でもアジア人が私だけ、と、私が知っていたアメリカ(以前にニューヨークに旅行に行ったことがあったので)とは全く異なる環境でした。そんな中でも、テキサスではとても優しい友達に出会うことができ、週に1回TOEFLの勉強会を私のために開いてくれました。自分でなかなか勉強することのできないライティングとスピーキングをメインに一緒に勉強をしてもらいました。3月にTOEFLテストを受験したところ合計は92点という結果でした。

英語にどっぷり浸かる環境で2ヶ月ほどTOEFLの勉強も継続して、リスニング、スピーキング、ライティングのスコアが上がったのですが、その分?リーディングのスコアが下がり、トータルではあまり満足のいく点数を取ることができませんでした。その後も週1回の友達との勉強会と自習を継続し、交換留学終了前の5月に再びTOEFLを受験したのですが、合計点は92点のまま変わらず、納得のいく点数を取得することができませんでした。

その後、5月中旬に交換留学を終了し、日本に帰国してもなお、TOEFLの勉強を継続していました。私は、大学の最終学年で、卒業論文、卒業設計など、他にもたくさんやることが迫っていたので今回のTOEFL受験を最後にして卒業論文、設計に取り組もうと決めていました。その結果、、、

スコアは合計が93点と本当に納得できない点数が返ってきました。、、、やるせない気持ちでいっぱいになりました。一つのセクションの点数が上がれば、他のセクションの点数が下がる、という現象の繰り返しで、なかなか全てのセクションでベストな点数を取ることができませんでした。


この時点では、どこの大学院に申請をするのか決めていなかったのですが、アイビーリーグの大学はTOEFLテストにおいての最低点が100点であったので100点を目標にずっとTOEFLの勉強に励んでいたのでとても落ち込みました。100点を取れないということは、大学院の門戸もグッと狭まることということを意味していたし、とても負けず嫌いな性格のため、諦めルことができませんでした。ぐずぐず悩んでいる私に親が何か授業をとってみたら?と勧めてくれました。私も今まで自己流で勉強をしていたし、効果的にスコアを上げるにはプロに頼むのが最善か、、と最後の手段として講座を受講することに決めました。TOEFL講座は TOEIC講座に比べ数も少なく、割高なものが多かったので吟味して受講しました。


その中でも、WebTOEFL(http://www.etestprep.com/)は比較的に値段も安く評判もよかったので受講することに決めました。時間も限られていたので、リーディング以外のセクションを受講することにしました。WebTOEFLはオンライン講座で授業を受けて、課題としてTOEFLの問題に取り組み、解答を提出し採点してもらう、というシステムでした。やはり、プロでTOEFLに特化したサービスであったので効率の良い解き方、Tips、採点基準など、様々なことを短期間に学ぶことができました。約3週間、本当に本当に最後のTOEFL受験のために精一杯取り組みました。そして、、

飛躍的にスコアアップをすることができました。スピーキングがベストな時よりも3点低く悔しい思いをしましたが、合計点は問題なしでした。リスニングとライティングが飛躍的に伸びたおかげで満足のいくスコアを取得することができました。これで、私のTOEFLとの奮闘はひとまず終了しました。


以上の経験から、皆さんもお察しのように、最も効率的な勉強方法は授業を取ることだと思います。お金はかかりますが、要点を端的に教えてくれるので学んだことを全て自分のものにすることができたら、かなりのスコアアップが期待できます。しかし、これらの授業を理解するのにはTOEFLの基本的な知識がないといけないのである程度TOEFLというものがどのようなテストでどのような形式の問題であるか、ということを理解しておくことをお勧めします。


TOEFLに慣れるための教材

・The Official Guide to the TOEFL Test

定番中の定番ですが、TOEFLを提供しているETSという機関のオフィシャルな教材なので問題は本番のものに近いです。CD-ROMも入っているので本番さながらの形式で勉強することができます。この教材は必須と言ってもいいと思います。最低でも3周することをお勧めします。

(私はこれに加え、形式に慣れるために中国人の友人にもらったパソコン用ソフトを使用していました。全てのセクションの過去問が30個くらい入っていて数をこなし形式に慣れることができました。)


特定のセクションのスコアを重点的に伸ばしたい

・TOEFLテスト完全攻略シリーズ by アルク

このシリーズはかなり詳しく解答方法が記載されているの解答までの道筋を理解するのにとても助かります。ボリュームも結構あるので各セクションを重点的に深めたいときにお勧めです。

・ウェブトフル

http://www.etestprep.com/

前述したオンラインのTOEFLコースです。他のオンラインやスクールでの授業に比べ、価格も安く、サービスもきめ細やかく、とてもお勧めです。TOEFLの基本をマスターし、短期間で徹底的にスコアを伸ばしたい人にお勧めです。


長くなりましたが、TOEFLについての説明は以上です。なかなか厳しく思うように点数が上がらないことも多いと思いますが、私でもスコアアップできたので大丈夫だと思います。加えて、TOEFLの勉強をしているとTOEICのテストが簡単に思える、という利点もあります。

それでは、皆さん頑張ってください!!

Graduate Student in Concrete Jungle / ニューヨークの大学院生

国内大学で建築を学んだ後、アメリカのコロンビア大学の都市計画の修士課程に進学します。大学院留学に必要な情報やニューヨーク生活について更新したいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

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